まだ職場のメンバーには「辞める」と伝えていない時期から、心の中では少しずつ準備を進めている。
紙が多い…
まずやったのは、自分のエリアの片付け。
今まで勉強会で集めた資料が とにかく膨大すぎる…!
これはもう放置できないと思い、必要なものだけを厳選して保存。
それ以外は、だれも事務所にいない時を見計らって、ひたすらシュレッダーにかけまくっている。
勉強会の資料には写真やデータが載っていることも多いので、シュレッダーは必須。
一日では終わらないので、何日にも分けてやっている。
事務のパートさんに「最近捨てまくってるね~。どうしたの?」と聞かれた。
「断捨離です」と、笑ってごまかした。
大量の紙が粉々になっていくのを見ながら、「私、こんなに勉強してきたんだなぁ」と少し感慨深くなる。
そして、沢山の名刺。300枚くらいかな。
これも、もういらないなぁ。
「お世話になりました」という気持ちを込めつつ、シュレッダーにかけた。
係を引きつぐ準備
次に業務の引き継ぎ準備。
私が担当していた業務を誰かが引き継ぐことになるので、エクセルでマニュアル作りを開始。
ボスに任されていた仕事が、とにかく多い。
仕事によって、依頼元や契約書、連絡先も違うから、まとめるのは意外と難しい。
工程を細かく書くべきなのか、必要最低限でいいのか…。
悩んだ末、またしても父に相談(どんだけ父頼り)。
父のアドバイスはシンプルだった。
「工程だけでいいよ。どうしても難しいところは口頭で説明すればいい。次の人がそれなりにアレンジするから」
なるほど、完璧なマニュアルを作る必要はないんだ。
次の人が使いやすいように、最低限の情報をまとめることにした。
患者さんには伝えずに辞めよう
そして最後に考えたのは、患者さんへの対応。
8年以上の付き合いがある患者さんもいるけれど、何も伝えずに辞めようと思う。
寂しさはあるけれど、「辞める」と言えば、きっと気を遣わせてしまう。
だから、最後まで普段通りのまま、静かに去ることにした。
片付けをしながら少しずつ気持ちの整理もついてきている。