保育園看護師って楽しそう
でも、実際の仕事はどんな感じ?
夜勤がないし、給料が下がるのかな
看護師が病院以外で働きたいと考える時に、保育園を候補に挙げる方は少なくないでしょう。
私自身が一番気になっていたのは
「小児科経験がないと辛いかな?」
と言うことです
この記事では、保育園看護師の仕事内容や給与について解説しています。
実際の仕事内容や待遇が気になる…という方は、ぜひ最後までお読みください。
保育園で働く看護師には、どんな役割が期待されているか
2022年版小学6年生の「将来就きたい職業」ランキング(女の子)で、看護師は3位。保育士は4位です。
看護師の道を選んだけれど、保育士も素敵な仕事だなと考えたことありませんか?
近年、保育園看護師の需要が高まってきていることはご存じですか?
働き方改革の波にのって、保育園の数は増加の一途をたどっています。
さらに、保育園の運営基準には「看護師を配置することが望ましい」と記されており、看護師のいる保育園に助成金を出している自治体もあり、保育園で働く看護師求人も増えているようです。
保育園看護師の役割は子どもたちの健康管理
保育園看護師は、子どもたちの健康や安全のためのさまざまな業務を担っています。
園児の体調チェック
通常、看護師は園に1人の配置です。
保育園看護師のメインの役割は、園児の体調確認。
でも、業務は体調確認にとどまらず、多岐にわたります。
子どもは、自分の不調を伝えることが難しいですよね。
そこで、保育園では看護師としての医療的知識やアセスメント力が求められています。
ケガや体調不良の子どもがいたら、対応と受診の判断を行います。
服薬などの医療的ケアが必要な園児への対応や、健康診断の補助も業務に含まれます。
感染症対策・衛生管理
新型コロナウイルスやインフルエンザなど、保育園で感染症が流行しないよう対策を行います。
園内の感染対策マニュアルに沿った感染来策と衛生管理を統括する立場ですね。
トイレや手洗い場など、感染予防のために園内の衛生チェックも欠かせない業務です。
保育スタッフへの医療・保健指導
看護師は、保育スタッフへの医療・保育指導を行います。
手洗いや消毒など、感染症対策の指導
ケガをしたときの対処方法
食べ物をのどに詰まらせたときの応急処置 など
子どもたちに万が一の事態が起こった場合に、保育士が迅速に対応できるように指導します。
保護者の相談対応・保育指導
保護者からの相談に対応することも、看護師に期待される役割の一つです。
離乳食の相談や、夜泣きや発達についてのアドバイスを求められることもあるでしょう。
個別の相談はもちろん、「保健だより」などの配布物を作成する業務もあります。
保健だよりでは、子どもたちの成長・発達に関する情報提供や季節で流行しやすい感染症の予防方法など、子育てに関するアドバイスをしています。
保育業務
保育園では看護師も保育士一人としてカウントできるため、保育業務を任されることもあります。
保育補助として保育士のサポートをすることもありますが、クラス担任を任されることも。
月齢の小さい子どもほど体調の変化が起こりやすいため、看護師が配置されることが多いです。
保育園看護師の収入はどのくらい?病院よりやや低い
保育園看護師の給与について詳しく見てみましょう。
保育園看護師の平均月収(常勤・賞与込み)
私立保育所:34万142円
公立保育所:39万6,931円
参考:令和元年度「幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査」
上記の金額を年収に換算して、看護師全体の平均年収と比べてみると、保育園看護師はやや低くなっています。
保育園看護師の平均年収と看護師の平均年収の比較
私立保育所:408万1,704円
公立保育所:476万3,172円
看護師の平均年収:498万6,200円
看護師の給料についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。よろしければお読みください。
保育園看護師として働くデメリットは、責任の重さや待遇
保育園看護師として働く前に、まずはデメリットを確認しておきましょう。
1:専門職としての責任を重く感じる
2:看護以外の業務を任される
3:病院看護師より年収が下がる
4:保護者への対応が難しい
1:専門職としての責任を重く感じる
保育園看護師は、園に一人しか配置されないことがほとんど。
不安や悩みがあっても、他の看護師に相談することができません。
とくに、感染症が流行しやすい時期は大変です。
通常業務のほかに、園内の感染予防を徹底しながら体調不良の園児への対応も行わなければなりません。
2:看護以外の業務を任される
保育園は健康な子どもが通園する場所柄、問題がない限り看護業務はそれほど多くありません。
そのため、普段は他の保育士と同様に保育業務を行います。
看護師としての専門性を発揮しにくい環境です。
3:病院看護師より年収が下がる
保育園看護師は、夜勤がなく残業が少ないため、病院看護師よりも年収は低くなりやすいです。
さらに、昇給やキャリアアップをそれほど見込めない点もデメリットと言えます。
公立の保育園であれば、公務員と同等の給与体系となり、徐々に年収が上がっていくことが期待されます。
しかし、公立保育園の求人は人気が高く、転職希望者が殺到しやすいことで有名です。
4:保護者への対応が難しい
子どもの健康や発育に不安を感じている保護者からの相談対応は、想像以上にプレッシャーを感じる業務です。
丁寧・真摯に行わないといけないのはもちろんのこと、園児の個別性を配慮した対応が求められます。
保育園で働くことのメリットは、プライベートとの両立と働きやすさ
保育園看護師として働くことの4つのメリットについて、解説していきます。
1:ワーク・ライフバランスがとりやすい
2:育児経験を活かせる
3:ブランクがあっても働きやすい
4:子どもが好きな人には嬉しい職場
1:ワーク・ライフバランスがとりやすい
保育園は、ワーク・ライフバランスがとりやすい職場です。
何といっても夜勤がなく、残業も病院より少ないことが魅力的。
運動会などの行事によって休日出勤はありますが、年間計画で事前にわかっているので、予定を立てやすいですね。
2:育児経験を活かせる
子育て経験がある方は、自身の経験を活かして働くことが可能です。
保護者の不安にも共感できます。
保護者の気持ちに寄り添った対応ができるのは、大きな強みになりますね。
3:ブランクがあっても働きやすい
原則、保育園は医療行為を行わないため、ブランクのある方でも働きやすい職場です。
※医療的ケア児を受け入れている保育園では、この限りではありません。
保育補助や健康チェックが主な業務内容のため、医療行為を重圧に感じる看護師にとって、おすすめです。
病院への復職はハードルが高いと考えている方にとって、保育園は復帰の足がかりとして働きやすい職場と言えるでしょう。
4:子どもが好きな人には嬉しい職場
保育園で働く最大のメリットは、子どもに関わった仕事ができることかもしれません。
可愛い子どもたちの成長を見守りながら働ける保育園看護師という仕事に、やりがいを見出している人は多くいます。
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保育園看護師に向いている人とは?
保育園看護師に向いている人
・子どもが好き
・観察能力が高い
・コミュニケーション能力が高い
「保育園看護師に向いている」とは、どういう人をいうのでしょうか。
一般的には、子どもが好きでコミュニケーション能力のある人が向いていると考えられると思います。
でも、それだけで保育園看護師の適性があると言えるのでしょうか。
保育園では、園児一人ひとりに向き合い、成長を見守るような関わりが求められます。
単に「子どもが好き」「ノリが明るい」というだけでは、看護師の専門性が活かせません。
子どもは、体調不良をうまく伝えられないことがほとんどです。
突然熱が出たり、嘔吐してしまうことも珍しくありません。
普段から園児の様子をしっかりと観察して、異変に一早く気付くスキルが看護師には求められています。
保育業務と保育園看護師に求められる役割をこなす日々は大変です。
保育士と連携して行くことも必要です。
さらに保育園では、保護者対応も大きな役割の一つ。
保護者から園での様子を聞かれたり、育児について相談されたりしたときに、信頼に足る対応が求められます。
保育園看護師を目指す人からよくある質問
ここからは、保育園看護師を目指す方からよくある質問について紹介します!
Q1:就職するために、必要な資格はありますか?
看護師免許があれば、他の資格は必要ありません。
ちなみに准看護師資格でも保育園看護師として勤務することは可能です。
正看護師に限って求人している保育園もあるため、募集要項をチェックする必要があります。
Q2:病院で働きたくないけれど、新卒でも働けますか?
原則、看護師資格があれば新卒でも保育園看護師として働けます。
ただし、経験者を募集している保育園が多いので、新卒でもOKな求人を探す必要があります。
個人的には、アセスメント能力や医療的知識を身につけてからのほうが好条件の求人に応募しやすいので、看護師としての経験を積んでからの転職をおすすめします。
Q3:小児科経験がないけれど大丈夫でしょうか?
子どもの異変に素早く対処するためには、感染症や発育についての知識が重要です。
小児科での勤務経験や子育て経験のある看護師は有利になるでしょう。
実際、小児科経験があった方が、履歴書に説得力が増すのは事実です。
しかし、小児科経験を持つ看護師の方が少数派なので、小児科経験がないことを理由に諦めてしまうのは勿体ないです。
小児科経験がない方は、看護師としてのスキルやコミュニケーション能力、体力など自分をPRできるところを見つけて求人に応募してみてください。
Q4:どんな保育園求人を選べばいいですか
まずは保育園の規模と、看護師の業務内容を確認しましょう。
規模によって園児の数や業務内容は異なります。
担任を持ちたいのか、保育補助のみで園の健康管理業務に専念したいかを考えておくことをおすすめします。
また、公立なのか私立なのかによって雇用形態や給与が異なります。
福利厚生や職員の離職率もできる限り調べてから応募しましょう。
保育園看護師に転職するなら、転職サイトがおすすめ
保育園看護師は、子どもたちの成長を一番近くで見守れる、やりがいのある仕事です。
でも、すべての保育園が働きやすい環境とは限りません。
保育園によって、看護師の仕事内容、休日出勤の有無や残業時間などは異なります。
職場をしっかりと選ばないと、せっかく憧れの保育園に転職しても「思っていたのと違った」後悔してしまうかも。
入職してからのミスマッチが無いように、保育園看護師を目指す方は転職サイトの利用がおすすめです。
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