



病院で看護師として働いているけれど、もっと違う働き方をしたいと考えたことはありませんか?
病院以外の職場で働くことを不安に思う方もいるのではないでしょうか。
この記事では、看護師が病院以外で活躍できるおすすめの職場10選を紹介します。
働き方や雇用形態、給与についても詳しく載せているので、ぜひ参考にしてください。
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看護師は病院以外にも職場の選択肢が多くある


新卒看護師の就職先は、ほとんどが病院です。
そのため「病院勤務が看護師の職場の定番」というイメージがあるかもしれませんが、ほかにも多くの選択肢があります。
まずは、看護師が活躍できるさまざまな職場や仕事について見てみましょう。
健診センター


健診センターは看護師の転職先として人気の職場です。
健診センターの看護業務
問診
身長・体重測定・視力・聴力検査
採血
各種がん検診や内視鏡検査などの補助
健診センターでは採血のスキルが必須というイメージがあるかもしれません。
実際、健診センターの利用者のほぼ全員が採血検査を行います。
一人のスタッフが1日に100人程度の採血をすることもあり、採血のスキルは大切です。
しかし、近年では採血は臨床検査技師が担当する事業所も増えているということはご存じですか。
介護施設


介護施設は大きく入居施設と通所施設に分かれます。
入居施設には、公的な「特別養護老人ホーム」や「介護福祉保健施設」、民間の運営する「有料老人ホーム」や「グループホーム」などがあります。
通所施設は、入浴や食事、レクリエーションを提供する「デイサービス」と、リハビリや医療的ケアを提供する「デイケア」などに分かれます。
介護施設での看護師の業務内容
利用者の健康チェック
医療処置(吸引・胃ろうの管理・インスリン注射・血糖値測定・ストーマケア)
スキンケア(褥瘡処置・創処置)
急病やケガの対応
医師・ケアマネジャー・介護スタッフとの連携
介護施設では、医師からの指示がある場合には上記のような医療処置を行います。
介護スタッフがメインで利用者のケアを行うため、介護スタッフとの連携も看護師の重要な業務の一つです。


産業看護師


産業看護師は一般企業に雇用され、社員の健康管理を行います。
産業看護師の業務内容
健康診断への対応
急病やケガの処置
メンタルチェックや健康相談への対応
産業医との連携
「健康だより」など社内報の作成
産業看護師は、企業内の医務室や健康管理室に配属されることが一般的です。
保健師資格を保有しているほうが採用に有利な場合がありますが、看護師のみの資格でも応募可能な求人を出している企業も少なくありません。
病院と異なり健康な職員を対象としているため精神的な負担が少ない上に、夜勤がなく土日休みである働きやすい職場として人気があります。


保育園


近頃は、看護師を配置する保育園が増えています。
保育園の運営基準に「看護師を配置することが望ましい」という記載があることや、自治体によっては看護師のいる保育園に助成金を出していることなどが、保育園看護師増加の追い風になっているようです。
保育園看護師の業務内容
園児の健康チェック
保育園で行う健康診断・各種健診の介助
急病やケガへの対応・受診が必要な場合の付き添い
アレルギー児や医療的ケア時への対応
園内の衛生管理・園児・職員への衛生指導
保育園看護師の業務は多岐にわたります。
園によっては、看護師は0~1歳児クラスの担任を任されることもあるようです。
保育園では医療行為を行うことはなく、あくまでも応急処置のみの対応となります。


美容ナース


美容皮膚科や形成外科で勤務する美容ナースも、転職先として人気のある職場です。
美容ナースの業務内容
カウンセリング
脱毛・レーザー治療の施行
外科治療の補助
アフターケア
医療機関によって取り扱う機器や処置内容が違うため、美容ナースとしての勤務経験のない方は、覚えることが多く大変かもしれません。
しかし、仕事を覚えてしまえばルーティンをこなしていけるようになるでしょう。
クリニックによっては開院時間が長いことや、土日にも診療しているところもあるため、勤務時間・曜日については事前に確認しておく必要があります。
訪問看護


訪問看護は療養者の自宅に訪問し、ケアを行います。対象は0歳児から高齢者までと幅広く、疾患の種類も多岐にわたります。
訪問看護師の業務内容
利用者の体調チェック
服薬管理・医療処置
身体的ケア
家族の相談対応・介護指導
医師・ケアマネジャー・介護スタッフとの連携
近年はコロナ禍により病院や施設で面会制限を取っているところも多く、終末期を自宅で過ごしたいと希望する方が増えている背景から訪問看護のニーズが高まっています。
自宅でも人工呼吸器管理やポンプを使った麻薬管理を行う方もいるため、訪問看護師にも高いスキルや知識が求められるようになってきています。
訪問看護の仕事は夜勤がないものの、24時間対応をしている事業所ではオンコール当番があります。
しかし、正規職員からパート・契約社員まで幅広い雇用形態を設けている事業所が多いため、働く日数や時間を調整しやすくプライベートとの両立がとりやすいというメリットがあります。
治験コーディネーター(CRC)


治験コーディネーターは新薬開発の最終段階で行う臨床開発試験(治験)の調整を行う業務です。
治験コーディネーター(Clinical Research Coordinator)を略してCRCと呼びます。
治験コーディネーター(CRC)の業務内容
治験実施計画書の確認
被験者への説明補助・ケア・対応
医師との連携
症例報告書の下書きの作成
CRCは製薬会社の社員として医療機関に派遣されるため、看護師としてではなく社員として治験に協力してくれる医師や被験者への接遇が求められます。
臨床開発モニター(CRA)


臨床開発モニターは、治験が適正に行われているかを確認する業務です。
臨床開発モニター(Clinical Research Associate)を略してCRAと呼びます。
前述の治験コーディネーター(CRC)と混同されやすいですが、CRAは製薬会社での業務を担当します。
病院で業務を行うCRCとはフィールドが異なると思っていただけるとわかりやすいでしょう。
臨床開発モニター(CRA)の業務内容
治験実施計画書の作成
実施医療機関の選定
治験実施状況の確認
症例報告書(CRF)の回収
被験者と直接かかわるCRCと異なり、CRAは被験者と直接的に会うことは原則ありません。
報告書を作成するなどの業務が多く、書類作成の業務経験の少ない方には負担が大きい場合があります。
看護師が治験業界に転職する場合には、前述のCRCからスタートすることが一般的です。
CRAは海外で認可されている薬剤の治験に関わるため、入社時にTOEICなどの英語スコアの提出が求められるなど、転職のハードルも高くなっています。
土日休みや夜勤がない上、実績によって昇給率が高いため、適性のある方にとってはメリットの大きい仕事です。
医療機器メーカー(フィールドナース)


フィールドナースは医療機器メーカーや製薬会社に就職し、自社製品のPRやサービスのサポートを行います。
企業によって名称が異なり「クリティカルスペシャリスト」「クリティカルコーディネーター」と呼ぶ場合もあります。
医療機器メーカー(フィールドナース)の業務内容
自社製品のデモンストレーション・使用方法の説明・アフターフォロー
皮膚排泄ケア認定看護師がストーマ装具のメーカーに就職し、オンライン研修を行う
がん看護経験者が製薬会社に就職し抗がん剤投与の指導者として病院に派遣される
単に営業をするのではなく看護の知識や専門性を活かした啓蒙活動を担う職種です。
テーマパークの救護室


テーマパークやイベントの救護室にも看護師が在籍しています。
テーマパークの救護室における看護業務の内容
急病・ケガに対する一時的なケア
救急車への引継ぎ
薬品や衛生材料、リネンの在庫管理
報告書の作成
テーマパークでは、高い専門性やスキルが必要とされない分、給与が割安である職場が多いです。
正規採用はほとんどなく、パートや臨時職員採用であることが一般的。土日に休みがとりにくいことも認識しておいたほうが良いでしょう。
キャストと同様に、救護室の看護師にも来園者への接遇スキルが求められるため、コミュニケーションスキルの高い方に向いている職場です。


病院以外の看護師の年収


転職によって、収入が大きく変わるのではないか?と心配な方もいるのではないでしょうか。
ここから、それぞれの勤務先の給与について簡単に紹介します。
看護師全体 約499万円
健診センター 約350~450万円
介護施設 約410~440万円
産業看護師 約400~500万円
保育園 約410~470万円
美容ナース 約500万円
訪問看護 約430~450万円
治験コーディネーター(CRC) 約420~480万円
臨床開発モニター(CRA) 約400~800万円
医療機器メーカー 約450~600万円
テーマパーク 約300~350万円
転職先によって、給与はかなり異なることがわかりますね。
治験関係や医療機器メーカーの年収は高めです。
テーマパークや介護施設、保育園、健診センターでは年収が低い傾向が見られます。
しかし、その一方でその他の職場では看護師の平均年収とそれほど開きはありません。
夜勤がないにもかかわらず収入が減少しない職場も多くあることがわかります。


看護師が病院以外に転職するときの注意点


ここからは、看護師が病院以外に転職するときに注意すべきことについて紹介します。
人気の職場には万全な対策が必須
病院以外にも看護師を必要としている職場はたくさんありますが、倍率が高く就職が難しかったりスキルを求められたりするため注意が必要です。
求人が多く比較的就職しやすい職場は、介護施設や訪問看護ステーション、クリニックです。
一方で、産業看護師や美容クリニック、保育園、治験関係は求人が少なく人気の職場です。
とくに産業看護師は、企業に1~2名体制となっていることが多く、働きやすいので欠員も出にくい背景から求人が出ると応募者が殺到する傾向が見られます。
美容クリニックでは、経験者や皮膚科・手術室の経歴をもつ看護師を積極的に採用しているところもあり、就職がなかなか決まらないこともあるようです。
CRCやCRA、医療機器メーカーでは、専門性の高い知識や学習意欲、英語力を求められることも。
看護以外の業務も多い
病院では同僚の看護師に囲まれチームで協力する環境が当たり前でしたが、病院以外の職場では看護師が少数派であることも珍しくありません。
病院では看護業務に集中できるよう、備品管理や書類の整理などの雑用は他のスタッフが担っている職場が多いです。
病院以外で働く場合には、看護業務以外にも報告書の記入や電話対応などの雑務を行うことが増えるでしょう。
病院看護師への復帰が難しい
病院看護師を一度離れてしまうと、病院への復帰が難しい場合もあります。
先進医療から離れて知識や技術が劣ってしまっていることや、臨床のカンが鈍っていること、さらには体力的に夜勤や残業に耐えられないなど、理由はさまざまです。
病院を辞めた後で「収入が減った」「仕事にやりがいを感じられない」などを理由に病院に戻りたくなる看護師もいます。
しかし病院への再就職では、病院以外の職歴をカウントしてもらえない場合や、以前よりも待遇が悪くなってしまう場合もあるようです。
専門性を理解してもらえず辛い思いをすることも
病院では同僚や上司も医師や看護師などの医療従事者です。しかし病院以外の職場では、そうとは限りません。
看護師が少数派である職場では、利用者の健康やQOLのために看護師としての提案が、コストや職場の方針を理由に聞き入れてもらえないことも。
専門職として意見を受け入れてもらえずにジレンマを抱えてしまう看護師もいます。
病院での経験を基準とせずに、社会人として相手の立場や考えを尊重する柔軟な姿勢が大切です。
病院以外の転職には看護師転職サイトがおすすめ


看護師の仕事に疲れたり悩んでいたりする方は、病院以外で働くことを検討してみてはいかがでしょうか。
夜勤がなく働きやすいのに給料が高水準なフィールドナースや美容ナース、治験関係の求人は、応募が殺到する場合もあるため、転職サイトの利用が便利です。



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