看護師4年目でブラックな病院を退職した体験談|辞めてよかった

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看護師4年目は、仕事に慣れて組織が客観的に見える時期と言われています。

一人前の看護師としてリーダー業務をこなし、新人教育を担当しながら病棟でも係を担うなど、さまざまな業務を兼任して忙しく働いているのではないでしょうか。

仕事に慣れて、職場を客観的に見れるようになってくる時期なので

RIZ
このままここで働き続けてもいいのかな


RIZ
ずっとここで働くイメージが持てない


このように考えて、転職を考え始める方も少なくありません。

筆者は病院のブラック体質に疑問を感じて、新卒から務めていた病院を4年目で退職しました。

この記事では、4年目で退職した理由と、そのあとの1年間の充電期間について紹介します。

List

4年目で辞めた理由|ブラック職場?と疑問を持つ

4年目は職場と自宅の往復の日々に不安を感じ始めます。

3年目までは「自分が成長して一人前になりたい」と思って前向きに働いていましたが、4年目から「このまま働いていていいのかな」と思うことが増えました。

しがらみや取り決めが多い窮屈な職場

新卒で就職した病院は、いわゆる名前の知られている「有名病院」。

しかし、その分しがらみが多く、古い体質が残っていました。

4月入職、3月末退職というルールが厳しい

年度内の退職は絶対に認めないという風潮がありました。

退職は3月末という暗黙のルールが決まっています。

夫の転勤についていけず、3月まで単身赴任をしている先輩もいました。

RIZ
新婚なのに切ない…と思っていました

育休をしっかりとれない

年度末の退職しか認めない風潮により、産休育休がしっかりとれません。

・2月に出産した先輩は、育休3日で4月1日から復職。
(年度途中の復職は認めないため)
・12月に出産して退職予定だった同期は、産休明けの2月から3月末までは働く。
(退職予定の人には育休を与えない)

RIZ
今思うとおかしい

退職した現在はそう思えるのですが、これが病院の暗黙のルールだったのです。

新卒で就職したため「厳しいな」とは思いましたが、組織が異質であるとなかなか気付けませんでした。

有給休暇が取れない

有給休暇は貰えても年に1~2日です。

勤務の希望は出せるのですが、月に1回まで。

そして公休として消化されるため、有給休暇は与えられませんでした。

忌引きも取ることが難しかったです。

筆者は、祖母のお通夜と告別式に出たいと言ったら

「お通夜の日を夜勤に変えてあげるから、夜勤明けで告別式に出たら」と言われました。

お通夜は諦めろということです。

祖父母っ子だった私、とてもつらかったです…。

仕事量と責任が重く精神的に疲れた

4年目はとにかく激務でした。

日勤ではリーダーをやりながら受け持ちをします。

さらに、研修を受けながら、なぜか二回目のプリセプターをやっていました。

プリセプターしんどいvol.2|2年間新人教育をして学んだこと

休みの日も会議や研修で出勤しないと行けないし、残業は当たり前で、深夜に及ぶことも珍しくありません。

RIZ
そのうち、病院に行きたくなくなってしまいました

両親がそんな私の様子を見かねて「たまには実家に帰ってきてリフレッシュしたら」と声をかけてくれました。

実家に帰ると活力が沸くので、そのうち実家から1時間以上かけても通勤するようになりました。

今振り返ると、精神的に結構ギリギリの状況だったのかなぁと思います。

そんな生活を何ヶ月も続けるうちに
「ずっとこの生活を続けるのはしんどい」という思いが大きくなってきます。

退職を決意するまで

改めて書いてみると、過酷な労働条件だったんだろうなぁと思います。

でも、心のどこかに「どこの病院もそんなもんだろう」という気持ちがありました。

そんな筆者が退職を決意したのは、嬉しいはずの「ボーナス」がきっかけでした。

臨時ボーナスに違和感を感じて我に返る

ここまでプライベートを縛られているにもかかわらず、給料はそんなに多くない気がする。

残業代も適正に支払われていないことに疑問を持ち始めたころの出来事です。

病院から、全職員に通知がありました。

「昨年度、〇〇億円の黒字だったので、職員に還元します」

臨時ボーナスをくれるとのこと。

〇〇億円の黒字…。確かにいつも満床だし。

臨時ボーナスが出ることは、院内報でも大きく取り上げられました。

期待が高まる私。

実際に支給された金額を見て、本当にびっくりしました。

なんと、1万円…。
いちまんえん。
職員5,000人もいない病院です。

しつこいけれど、黒字は〇〇億円です。

この〇〇億円の黒字は、1,000人近くの看護師のサービス残業や、有給休暇を取れない組織体質によるものでは?

しっかりと所得税が引かれた臨時ボーナスの明細を見ながら
「なんかこの病院、おかしくない?」と疑問を持ち始めます。

ずっと同じ職場にいることの意味を冷静に考えてみた

臨時ボーナスがきっかけで、我にかえった私。

厳しい環境な分だけ、スキルアップしているのは感じる。

仕事が楽しくないわけではない。

でも……

RIZ
このまま、プライベートな時間を搾取され続けてていいの?
この病院で働いてたら育休取れないよ?
RIZ
もっと違う働き方ができる職場があるのでは?


そう考えるようになったのです。

職場に対して「搾取される」という感情を抱いてしまっては、気持ちよく働けるはずがありません。

一人前の看護師に育ててもらったという感謝の気持ちはあるものの、だんだんと職場に対する尊敬の気持ちは薄れてしまい、退職を決意しました。

有給休暇が40日分ありましたが付与されることはなく、4年目の3月末日まで勤めて退職しました。

看護師の転職事情をデータをもとに解説

ここで、看護師の転職事情についてのデータを紹介します。

日本看護協会の病院看護実態調査によると、病院に勤務している看護師の離職率は10.6%です。

新人看護師の離職率は例年8~9%、2年目以降は10~11%で推移しています。

そして、転職経験のある看護師の割合は、50.5%です。

これまでに所属した勤務先数は「1~2ヶ所」は50.3%、「3~4ヶ所」は34.7%となっており、所属した勤務先数の平均は、3.0ヶ所です。

看護師の約半数に転職経験があり、平均2回の転職回数ということになります。

看護職員の労働実態調査報告書(医療労働 臨時増刊号)」によると、勤続年数「5年未満」は37.9%、「5~10年未満」は20.7%です。

30年以上同じ職場で働き続けている看護師は5.7%とごくわずか。看護師は、転職や離職が珍しくない職業であることがわかります。


看護師の転職についてはこちらの記事でも紹介しています。
看護師を辞めたい…看護師の離職率や退職理由を紹介
看護師の転職回数|10回目以上の転職を成功させる秘訣を紹介

4年目を終えてからの1年間、自由に過ごしました!!

退職してから1年間、自由になりたい!という気持ちが強く、思いっきり好きなことをしました。

アメリカに短期留学

いきなりですが、現地の短大に入学し1学期間学びました。

アメリカのコミュニティカレッジは、留学ビザを取得し試験に受かれば入学できます。

しかも試験は何回でも受けられるので、ある程度の英語力があれば入学は可能です。

現地の看護師を目指す学生と一緒に勉強するのは貴重な経験になりました。

RIZ
留学は楽しかったです!医療英語や保健教育の単位を取得したのも自信になりました

帰国後は派遣看護師をしながら就職準備

病院しか知らなかった筆者は視野を広げたくて、派遣看護師としてさまざまな職場を経験してみることに。

老人ホームや健診センター、訪問入浴など、どの派遣先も新鮮で学びがありました。

転職活動には「絶対にブラックな職場には就職したくない」という思いで挑みました。

就職活動では情報量が大切だと考えて、転職サイトに複数登録し、ハローワークにも数回通いました。

たくさんの求人情報を見ているうちに目が肥えてきますし、色んなアドバイザーさんとやり取りをする中で、自分の譲れない条件や希望が明確になってきます。

RIZ
積極的な転職活動が功を奏して、希望条件にぴったりの職場に転職が叶いました!!
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結論:4年目で退職して後悔はまったくない

ブラックな病院を退職して1年間、自由に過ごしてから復職するまでの経験を書きました。

病院で4年間勤務していたという経歴があったので、1年のニート期間があっても、転職は比較的スムーズでした。

退職は勇気のいる事でしたが、いまは「あの時辞めていなかったら、心身ともにボロボロになっていたかも」と感じます。

ブラック病院でいつまでも働いていると、人生の貴重な時間を浪費してしまうかもしれません。

RIZ
筆者は4年目で決断し、転職して良かったと思っています

新卒ではその世界しか知らないため、組織の体質が異質であることに気付かないまま染まってしまうというリスクがあります。

「あれ?これっておかしいのでは?」と思ったら、家族や看護学生時代の同級生などに相談してみましょう。

勤務先の体質に疑問を持つ方は、転職サイトのアドバイザーに確認してみることも有効です。

転職サイトのアドバイザーは、さまざまな医療機関の労働環境や内部情報を知っています。

職場への不満がある方は、一人で悩まずにまずは相談してみることです。

好条件の非公開求人を紹介してもらえますし、転職にまつわるさまざまなサポートを受けられます。

登録や相談をしたら、必ず転職しなければならないということはありません。

カウンセリングや非公開求人を受けても、最終的には転職しない選択をする看護師もいます

実際に筆者は複数の転職サイトに登録し、さまざまな非公開求人を紹介してもらいました。

転職サイトに登録したのはアメリカからの帰国後、就職活動を始めるタイミングでしたが「もっと早く登録しておけばよかった」と感じました。

海外にいる時から情報収集だけでもしておけば、多様な選択肢の中からじっくり検討できたと後悔しています。

無料で利用できますので「今転職すべきか、もう少し考えたほうが良いのか」と悩んでいる方も、気軽に相談できます。

職場に不満がある方は、転職サイトを賢く利用して、看護業界を熟知したプロのアドバイザーに相談してみてください。

実際にブラックな病院を退職するときの自己分析についてはこちらの記事に詳しく書いています。

RIZ
最後までお読みいただきありがとうございます
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