今日は、ボスに辞めると伝えた時の話を書こうと思う。
リカさんとハルさんと食事に行ったとき、2人にこんなふうに言われた。
「リズは職場ですごく評価されてるから、ぜったいに引き留められるよ」
「たぶん、辞めさせてもらえないと思う」
私からすると、リカさんやハルさんの方がよっぽど仕事ができるし人柄も素晴らしいのに。
尊敬する2人からそう言ってもらえるのは、正直うれしいけど…。
私は今の職場では中堅の立場。
「若くて仕事が早い後輩」と「ベテランでじっくり患者さんと関わる先輩」のちょうど間くらいのポジション。
同世代は少ないけど、どの世代のメンバーともそれなりに関係を築けていたと思う。
職場の環境が悪くなった今でも、淡々と仕事をこなしていたし、係の仕事もかなり任されていた。
(その証拠に、私は今、引継ぎのための資料を作るのに苦労しているんだけど)
以前、ボスに「私が定年退職するまで辞めないで~」と冗談っぽく言われたこともある。
そのときは、「まぁ、長く働くことになるかもなぁ」くらいにしか思ってなかった。
でも、あれから数年が経ち、職場の経営体制が変わったことで雰囲気も変わり、もうここで頑張る理由がなくなってしまったんだよね。
「ボスにいつ言おうかな」
ここ数日、そのことばかり考えていた。
※ボスは看護職。今回私が退職を決めた原因の、事務職の方々ではありません。
退職を切り出すタイミング

辞めることを伝えるのって、思っていたよりも緊張する。
どのタイミングで言えばいいのか、何度も悩んだ。
職場の雰囲気が落ち着いているとき?
誰もいないタイミングだよね…。
退職届も同時に出すのはやりすぎかな…。
でも、考えすぎても仕方ない。
私は、なるべくシンプルに、短く伝えようと決めた。
この手の話は、長くなればなるほど気まずくなる。
いざ、ボスに退職を伝える
昼休みのタイミングを見計らって、ボスのところへ向かう。
「すみません、少しお時間よろしいですか?」
ボスはパソコン画面を見ながら、「うん?」と顔を上げる。
「退職を考えています。時期については相談しながら決められればと思っています」
できるだけ冷静に、淡々と伝えた。
でも、内心はドキドキしていた。
引き留められるかもと思っていたし、「ちょっと考え直してみない?」とか言われたらどう返答しよう。
けれど、ボスの返事は意外だった。
「本当?それは決定なの?」
私が「はい」と答えると、ボスは少し考えてから、
「…わかった。時期はちょっと相談しよう。リズの仕事は、誰かに引き継いでもらわないと困る。どう引き継いでいくかも相談したいし」
それだけだった。
お。あっさりOK?
これまで、いろんなことを任されてきたし、辞めると言ったらもっと引き止められるかも?と思っていた。
それなのに、こんなに簡単に話が進むなんて…。
でも、これで正式に退職の話がスタートしたことになる。
ここからは、具体的に退職時期の調整や引継ぎの話が進んでいくんだな。
引き止められなかった理由を考えてみた

あまりにあっさりとしていたので、ちょっと拍子抜けした私。
安心する気持ちの反面、「もしかして、私はそこまで職場に必要とされてなかったのかな?」とか考えちゃう。
引き止められなかった理由を考えてみた。
次の日から1週間の有給休暇を取る私
実は、退職を伝えた日の翌日から、私は家族旅行で1週間仕事を休むことになっていた。
旅行自体は、半年前から決まっていたので、たまたまタイミングが重なった感じ。
旅行を予約した時には、まさか半年後に辞めることになるとは思っていなかった。
久々の家族旅行。しかも海外。
絶対に楽しい。正直、旅行のワクワク感が強い時期だった。
もしかしたらボスは、休暇の後に話し合おうと思っているのかもしれない。
(この記事は予約投稿なので、公開される頃には旅行が終わり帰国しています)
みんなが辞めていくから
ボスも最近の職場の状況を分かっていたのかもしれない。
人がどんどん辞めていき、業務の負担が増え、雰囲気も悪くなっていた。
私の退職も、ある意味「想定内」だったのかもしれない。
それに、職場としては引き止めるよりも、次の人材を探す方が早いと判断された可能性もある。
現に、4月から1人、新しい人が入ってきている。
だから、ボスもそこまで強く引き止めなかったのかも。
…と、いろいろ考えたけど、正直なところは
引き止められなくて良かった~。

かなりホッとしている自分がいる。
ボスの真意はわからないけれど「もしかしたら考え直した方がいいのかな…」なんて迷うスキを与えられなかったことは、ある意味ありがたかった。
もう後戻りはしない。とりあえず旅行を楽しんでこよう!

辞めると決めてから、ずっと「ボスに伝える」というハードルが頭の中にあった。
ボスは、新しく入ってきた事務職と私たち看護師の間に挟まれていつもしんどそうにしている。
なかなか個性的な人で、苦手な部分もあったけど、尊敬もしている存在。
今の部署を任されるときに「辞めないでね。頼りにしてる」と言われていたので、本当は心苦しかった。
でも、ようやくそれを乗り越えた…のかな?
有給休暇が終わったら、退職日までしっかり仕事をがんばろう。
職場のメンバーには、ボスが都合の良いタイミングで伝えてくれるはず。
だけど、個人的に仲のいいカオリさんだけには、自分から伝えようと思う。