2023年7月期に放映されていたドラマ「ばらかもん」。
杉野遥亮さん主演、長崎県の五島列島を舞台としたドラマです。
若手書道家としてもてはやされてきた主人公が、師匠である父から五島列島で頭を冷やすように告げられ、移住するストーリー。
東京から離島に移住した彼のよき理解者となるのが、田中みな実さん演じる看護師の久保田です。
東京で看護師として働いていた久保田は、離婚を機に地元である五島列島に戻り、離島でナースとして活躍しています。
でも、土地勘がないところに突然移住するのは不安、と思う方もいるのではないでしょうか。
応援ナースについて調べてみると、月50万円の求人も珍しくないことがわかりました。
この記事では、応援ナースの違いや勤務先、契約形態などについて詳しく紹介します。
期間を決めて働く場所を変えるというライフスタイルに興味のある方は、ぜひ最後までお読みください。
応援ナースとは、どんな制度?
トラベルナース・応援ナースとは、看護師不足に悩む病院や地域で期間を限定して働く看護師のことです。
求人サイトによって名称が違うだけで、両者の活動に違いはありません。
求人サイトによって名称が違う!
・トラベルナースはマイナビ看護師
・応援ナースはナースパワー人材センター
ナースパワー人材センターは、求人件数4万件を誇る看護師求人サイト。
30年間看護師の転職をサポートしたノウハウが蓄積されています。
新しい働き方「応援ナース」も好評で、年間約2,000人が登録しています。
期間や応援先は?
一般的な期間は、3〜6カ月程度です。
応援先は、都市部から離島までさまざま。北海道から沖縄まで求人があります。
希望の地域を選択できるのが魅力です。
応援先は遠方で、赴任するにあたり引越が必要なケースが多いです。
派遣とは違う
応援ナースは、派遣看護師とはシステムが異なります。
派遣:派遣会社と契約して病院や施設で働く
応援ナース:応援先と直接契約して働く
応援ナースは実際に働く医療機関と契約を結びます。
応援ナースの赴任先や待遇は?
応援ナースはどのような地域に赴任するのでしょうか。
エリアごとの特徴や収入が違うのか気になるところです。
離島応援ナース
離島応援ナースの月収は、約30〜40万円です。
一言で離島といっても、東京や瀬戸内海、五島列島のある九州などさまざまです。
旅行ではなく実際に離島で生活するとなると、宅急便の追加料金や交通機関の制限があり生活に工夫が必要な場面もあるかもしれません。
しかし応援ナースの口コミを見てみると、不便なところを含めて離島ならではの生活を楽しんでいる方が多い印象を受けました。
沖縄応援ナース
沖縄応援ナースの月収は、約30万〜40万円です。
観光地で有名な沖縄。
休日には観光やマリンスポーツ、周辺の島への旅行も楽しめそうですね。
都市圏応援ナース
都市圏応援ナースの月収は、約45万〜50万円。
都市圏応援ナースは、東京や神奈川、大阪などの都市部の病院に雇用されます。
しかし近頃は上記の3都市以外の求人も増えているようです。
北海道応援ナース
北海道応援ナースの月収は、約45万〜50万円。
広大な北海道では地域によって病院と病院の距離が遠く、慢性的な人手不足の状況です。
北海道と言えば、カニやホタテなどの海鮮にトウモロコシやジャガイモといった特産品が有名。
応援ナースのメリット
高収入を得られる
応援ナースのメリットは、期間限定で高収入が得られることです。
臨床経験3年以上が応援ナースの応募条件であることが一般的です。
4年目の看護師にとって月収50万円近くの収入は高収入と言えるでしょう。
期間限定でしがらみがない
応援ナースには、職場のしがらみが少ないことが魅力です。
常勤職員に求められる、新人教育や勉強会、委員会への参加は強制でないことがほとんどのようです。
期間限定で雇用されるため、組織や人間関係のしがらみが少なく看護業務に専念できます。
人間関係のトラブルにも巻き込まれずにすみそう
コストをかけずに住む場所を変えられる
応援ナースには寮が用意されている求人がほとんど。
条件付きの場合もありますが、引っ越し代も支給されます。
コストをかけずに住む場所を変えられる点も大きなメリットと言えそうです。
自由に長期休暇をとれる
応援ナースは働く時期をある程度自分で選択できます。
長期休暇をとってのんびり過ごしたり、旅行や留学を楽しむなど、常勤職員にはない自由なライフスタイルが実現しやすくなるでしょう。
応援ナースのデメリット
年収ベースでは収入が少ない
応援ナースは原則6カ月の契約なので、福利厚生が充実していないことがデメリット。
有給休暇がないため、欠勤してしまうとその分減給となってしまいます。
ボーナスや昇給、退職金などもありません。
キャリアとして認定されにくい
看護師が転職する際には、経験年数によって収入が変化することが一般的。
応援ナースは正規職員ではないため、キャリアとして認定されない場合があります。
契約更新でもめるケースがある
契約を延長し、このまま働きたい…!
このように感じている場合は、契約の延長ができる場合があります。
しかし、応援ナースの期間延長は短期間であることがほとんど。
それ以降も継続したければ常勤職員として採用される流れになるのですが、月収が下がる場合が多いようです。
赴任先に馴染めない看護師もいる
赴任先の病院は人手不足で忙しいところが多いです。
昔ながらの病院体質や地域性、方言に馴染めない看護師は少なくありません。
コミュニケーションが取りづらく、辛い思いをすることもあるかもしれません。
乗り越える強さが必要かも
応援ナースで困らないための秘訣とは
応援ナースを多く受け入れている病院を選ぶ
初めての土地や慣れない環境で働くことに不安のある方は、応援ナースを多く受け入れている病院を選びましょう。
赴任先に他の応援ナースが働いていると安心感につながります。
口コミを確認する
口コミは求人票から読み取れないため、求人サイトの担当者に確認しましょう。
過去に赴任した看護師の評判を赴任先を選ぶ参考にしてみましょう。
今までのキャリアを活かせそうな場所を探す
経験のある診療科への赴任が可能か確認することをおすすめします。
働く環境が変わると覚えることが多くて戸惑うこともあるでしょう。
応援ナースには、介護施設や訪問看護の求人もあるため、キャリアを活かせそうな応援先を探してみてはいかがでしょうか。
短期間で高収入を得られる応援ナースはおすすめ
短期間で高収入が得られる応援ナース。
地域性や応援先ならではのルールに戸惑うこともあるかもしれませんが、期間限定であると割り切ってしまうことが重要かもしれません。
慣れない土地への赴任を楽しめるような方や、移住に興味があるけれど馴染めるか不安…という方には、最適な制度と言えるでしょう。
ドラマ「ばらかもん」を見ながら、応援ナースをやってみたいなぁと考える筆者なのでした。
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海を眺めて暮らしたい…。