爪切りは技術だけでなく、道具選びも大切です!
ケア自体は地味だけど…実は「爪切りが苦手」という看護師もいるのではないでしょうか。
この記事では、日本フットケア・足病医学会に所属しており、フットケア指導士として肥厚爪・巻き爪などを1,000件以上ケアしてきた筆者が、おすすめの爪切りを紹介します!
市販の商品を多く取り上げているので、看護師でない方でも使いやすいものばかりです。
最後まで読むと、爪のタイプに合わせて爪切りを選べるようになるでしょう。
爪切りの種類
爪切りにはグリップ型とニッパー型、そしてハサミ型に分けられます。
まずは、それぞれの用途についてご紹介します。
グリップ型爪切り
グリップ型は、一般的で扱いやすい爪切りです。
レバーを握るとテコの力が働いて、上下の刃先で爪をカットする仕組み。
切れ味が悪い爪切りを使うと、爪に負担がかかりやすくなり、二枚爪や爪割れが起こるリスクがあります。
ニッパー型爪切り
工具のニッパーと同じ形状で左右の刃先で爪を挟みカットするタイプです。
やわらかい爪はもちろん、硬い爪もカットしやすく、専門職に好まれます。
刃先が見えるため巻き爪や肥厚爪も切りやすい特徴があります。
しかしその一方で、使い慣れていないと皮膚を損傷してしまうリスクも。
ハサミ型爪切り
ハサミ型は、ハンドルを閉じて左右の刃先で爪をカットします。
やわらかい爪のカットに向いているため、乳幼児の爪切りとして使われることが多いです。
爪切りの刃の種類
爪切りには、グリップ・ニッパー・ハサミといった種類だけでなく、刃にも種類があります。
どのような素材や形状を選ぶと良いか解説します。
刃の素材はステンレスがおすすめ
刃がさびてしまうと、切れ味が一気に下がり、爪に負担がかかってしまいます。
ステンレスは硬くさびにくい金属で、耐久性があります。
グリップ型はプロ=直線刃・家庭用=曲線刃がおすすめ
市販の爪切り刃は、刃先の中央がカーブしている曲線刃が一般的。
曲線刃は爪の形にフィットしやすいため、素早くカットできます。
高齢の方やお子さんが自分で切るなら曲線がおすすめです
直線刃は爪の形に合わせて少しずつ切る必要がありますが、力が入りやすいため硬い爪でもカットしやすいです。
看護師は直線刃の方が断然切りやすいです!
直線刃は小回りがききやすいので「深爪になっちゃった~」という失敗が少ないんです。
さらに、巻き爪のスクエアカットにも適しています。
グリップ型のおすすめはステンレス製
プロは直線刃・家庭用は曲線刃です。
おすすめのネイルケア製品を紹介
ここからは、筆者が実際に使用しているグッズの中で使用頻度がとくに高い3品を、ご紹介します!
グリップ型爪切りのおすすめは「匠の技」
ステンレス刃で、国産の「匠の技」。
スパっと切れるため、爪に負担がかかりにくく爪割れの心配はありません。
フットケアの師匠におすすめされて使い始めました。
使い心地が気に入って自宅用にも購入し、プライベートでも愛用しています。
家族全員、この爪切りの切れ味に虜になっています。
安全ガードが無いので、爪の両サイドも細かく調整しやすく便利です。
こちらの商品の曲線刃で安全ガードが付いている家庭用のものはこちらです。
ニッパー型爪切りのおすすめは「関孫六」
刃匠「関孫六」の技を活かして開発された、ニッパー型爪切りです。
鋭い切れ味とスプリング内蔵のグリップのおかげで、肥厚爪も少ない力で切れます。
もちろん安心のステンレス製。やや長めの刃なので取り扱いには注意しましょう。
緩めの曲線刃になっているニッパー型は、爪の形状に合わせやすく巻き爪や変形爪も切りやすいです。
ヤスリは大きめでホールドしやすいものを
ヤスリは、大きめで手に持ちやすいものが便利です。
180番と240番の両面ヤスリを愛用しています。
カットした面のざらつきを整える時には240番を、肥厚爪を削る時には180番を利用しています。
大きなヤスリで手にフィットしやすく、一度に広い面をケアできるのも魅力です。
まとめ:安全のためにも信頼度の高い器具を選ぼう
爪切りってとても地味な技術で、つい後回しにしてしまいがち…!
でも、巻き爪や肥厚爪が処置できるようになると、ケアの幅がぐっと広がります。
筆者は「患者さんのQOLに直結する看護技術は強みになる」と感じています。
切れ味のよいネイルケア製品を使って、爪に負担の少ないケアをすることがおすすめです。
この記事で紹介した内容が、お役に立つと幸いです。
参加しているフットケア・足病医学会については、こちらの記事に詳しく書いています。学会に参加した体験談はこちらです。よろしければお読みください。