職場がブラック過ぎて辞めたい
看護師は、肉体的にも精神的にも負担の大きい仕事です。
職場の環境に恵まれないと、さらにストレスを感じやすく、モチベーションが保ちにくくなるでしょう。
そんな悩みを持っている方でも、働きやすい病院に転職できれば、ストレスなく働けるようになります。
この記事では、ブラックな病院からホワイトな病院への転職経験のある筆者が、働きやすい病院を探すポイントを5つご紹介します。
今より働きやすい病院への転職を考えている看護師の方は、ぜひ最後までお読みください。
ホワイトな働きやすい病院を見極める4つのポイント
働きやすいホワイト病院を探すためにはどうしたらいいの?
ホワイトな病院のチェックポイントを押さえておくことが重要です!
職員が働きやすいと感じられる病院を選ぶためには、その病院を「見極める」ことが必要不可欠です。
ホワイト病院を見極める4つのチェックポイントはこちら。
1.年間休日数が平均より多い
2.教育体制を確認する
3.キャリアアップへのサポート体制
4.常に求人募集をかけている病院は要注意
それぞれについて詳しく解説していきます。
1.年間休日数が平均より多い
ホワイトな病院かどうかのチェックポイントとして、わかりやすいものに年間休日数があります。
年間休日数は、求人票に記載されていることが多く、確認しやすい項目です。
一般企業と比べて変則的な勤務の多い看護師は、カレンダー通りに休日を取ることは難しいのが現状です。
「週休2日制」と「完全週休2日制」の違いはご存じですか?
週休2日制:毎週2日、必ず休みがあること
完全週休2日制:毎週2日+祝日が休みになること
週休2日制では、年間休日は104日程度ですが、完全週休2日制では、120ほどの年間休日があります。
年間で約2週間も休日が違いますね!
休暇が十分に取れるとリフレッシュしやすいですね。
旅行や趣味の時間が取れてストレスの解消にもつながりそうです。
ちなみに、厚生労働省の「令和4年度終了条件総合調査の概況」によると、年間休日の平均は約115日。
転職の際には、この平均値である115日よりも休日数が多い病院を探すことをおすすめします。
2.教育体制を確認する
転職なのに、教育体制?
もう新人ではないから関係ないのでは?
このように考える方も少なくないでしょう。
中途採用の看護師には直視関係ないと思われる教育体制ですが、ホワイトで働きやすい病院を見極めるときには重要なチェックポイントになります。
教育制度がしっかりしていると、必然的に職員の水準が高くなるからです。
実際にホワイトな病院に転職してみると、看護師の能力の差が小さく、働きやすい印象を受けました。
また、中途で入職した職員がスムーズに順応できるような体制がとられている場合もあります。
筆者の場合には、入職後半年と一年後に看護部のスタッフと面談があり、ストレスが溜まっていないか、仕事は続けられそうか、などの確認がありました。
中途採用にも手厚いなぁと思ったのを覚えています。
教育体制については求人票に詳しく書かれていないことが多いので、ホームページや病院見学の際に確認しておくと安心です。
3.キャリアアップへのサポート体制
転職後にもモチベーションを保ってスキルアップしていきたいと考えている人にとっては、キャリアアップへのサポートがあるか確認することが重要です。
院内研修だけでなく、外部研修に参加しやすい配慮や認定看護師養成課程への補助があるかといったところまで確認しておきましょう。
院内の専門・認定看護師数をチェックすることもおすすめです。
たいていホームページ上に認定看護師・専門看護師・特定行為研修を修了した看護師の人数の記載があります。
認定や専門、特定行為研修終了者が多い病院は、キャリアアップへのサポート体制が充実している可能性が高いです。
実際、筆者が勤務していたホワイトな病院では、認定看護師取得のために半年間休職して通学した同僚に、授業料の補助と給与の支給があったと聞いています。
休職中にも給与が出るのはかなり手厚いと思いました。
その分、病院に還元してくれるところが大きいと期待されているのでしょう。
その一方で、認定取得のための休職が認められず、退職を余儀なくされる看護師もいるようです。
看護師のキャリアアップを支えてくれる病院は、職員を大切にしてくれる職場と言えますね。
自分自身が認定や専門を取得しなくても、キャリア制度のある病院は働きやすいです。
専門的な知識・技術を習得している看護師が多ければ多いほど、日頃のケアへの疑問を相談しやすいですし、質の高い院内研修が期待できるからです。
4.常に求人募集をかけている病院は要注意
ここまで、病院の体制や福利厚生についてをメインにご紹介してきましたが、ここで視点を変えたチェックポイントを一つご提案します。
それは、常に求人募集をかけている病院には要注意ということです。
このようなところは、慢性的な人手不足の可能性があります。
ホワイトな病院は、職員の離職率が低く突発的な離職も少ない傾向が見られます。
そのため、計画的に人材を募集できるのです。
常に募集をかけている病院は、職員が定着しないブラックな病院かもしれません。
「突然の退職」や「大人数の退職」といった事情が隠れているかもしれないことを、考慮に入れておきましょう。
ホワイトな病院求人はどうやって探す?コツを紹介
ホワイトで働きやすい病院のチェックポイントをご紹介してきました。
ここからは、実際にこのような病院をどうやったら探し出せるのか、そのコツを説明していきます。
求人情報のチェックでは、なるべく客観的な情報を集めることが重要になってきます。詳しく見ていきましょう。
求人情報に詳細条件が掲載されているか
福利厚生や待遇がしっかりしている病院であれば、病院の詳細情報を掲載している可能性が高いです。
非公開求人の場合でも、問い合わせをするとはぐらかさずに情報を開示してくれるでしょう。
求人情報をチェックする際には、以下の項目に注目してみてください。
・平均残業時間
・平均夜勤回数
・年間休日数
・有休消化率
・ボーナスの支給割合(月給〇か月分)
・産休・育休制度
上記の内容をチェックしておくと、「なんとなくよさそう」とあいまいな理由での転職が予防できます。
さらに、自分だけの譲れない条件がある場合には、そちらもチェックポイントに入れましょう。
自分の譲れない希望条件については、こちらの記事でも詳しく紹介しているので、よろしければお読みください。
看護基準は7:1か10:1か
看護基準とは、入院患者の数に対する看護師の人数を表します。
「7:1」は、患者7人につき看護師1人の割合となります。
看護基準が「7:1」の病院をなぜお勧めするのかというと、それは単に受け持つ患者の数が少ないからということではありません。
「7:1」の病院は、高度な医療・看護が必要な患者を受け入れているので、入院患者一人一人に手厚い看護がしやすく、ケアのスキルアップが望めます。
さらに、入院基本料金が高く設定できるので、職員の給与水準が高い病院が多いのです。
ただし、「急変や緊急入院がない病院でのんびりと働きたい」という人には向いていない環境なので注意が必要です。
あえて急性期の患者が多い「7:1」を避けて「10:1」の病院を選ぶ看護師もいます。
自分の興味のある分野や働きやすさと看護基準を照らし合わせて検討しておくと安心
転職先の候補は複数用意する
転職先の候補は、早い段階で一つに絞らない方が賢明です。まずは、複数用意するようにしましょう。
複数の転職候補を用意しておくと、前述した求人情報を比較する時にも便利です。
求人情報を比較して、自分の希望条件にマッチしている病院を探しやすくなりますし、病院見学をしてみると職場によって雰囲気が違うことにも気づきます。
複数の候補から自分の条件を満たす病院の優先順位をつけることで、理想に近い職場が見つけやすくなるでしょう。
ただし、あまり候補を増やしすぎてしまうと、なかなか決められなくなってしまうリスクがあります。
候補の病院は、3~4か所ほどにしておきましょう。
事前に見学する・口コミをチェックする
病院が公表している求人情報だけでは、実情を把握しきれません。満足度の高い転職を実現するためにも、情報収集は多方面から行いましょう。
口コミのチェックや病院見学を行い、現場の状況をできるだけ把握することがおすすめです。
「ナスコミ」のような看護師専門の口コミサイトやSNSもありますが、実際にその病院で働いている人から職場の雰囲気を聞くのが一番です。
また、病院見学をしておくと、実情を見れるだけでなく面接で必ず聞かれる志望動機を答えるときに説得力のある回答がしやすくなります。
可能な限り、候補の病院はすべて見学しておきましょう。
求人募集をしている病院のほとんどは、見学希望を伝えると引き受けてくれますので、積極的に病院見学を行ってください。
転職サイトを活用する
ホワイト病院に関する詳しい情報を個人で集めるのは、とても労力がかかってしまいます。
効率的に転職活動を勧めたい方には、看護師向けに特化した転職サイトの活用がおすすめです。
自分ひとりで転職活動をするよりも精度が高い情報が入手できます。
転職サイトは併用可能なので、できれば2~3社に登録して、各社のアドバイザーと面談をすると偏りのないアドバイスを受けられます。
気になる人間関係や離職率については、アドバイザーに確認してみましょう。
転職サイトの利用は無料なので、ぜひチェックしてみてください。
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病院以外で働く選択肢|看護師が働きやすいおすすめの職場
ホワイトな病院への転職についてご紹介してきましたが、病院以外で働くという選択肢もあります。
病院だと夜勤や残業はどうしてもつきものになってしまいます。
不規則な生活から離れたい方は、体に負担の少ない職場に転職することを検討してみませんか。
筆者は現在デスクワークメインの看護職として働いています。
土日休みで夜勤がなく、体力的・精神的な負担も少ないので、とても恵まれていると日々感じています。
プライベートや家族との時間を優先したい方は、病院以外の選択肢を検討してみてもいいかもしれません。
こちらの記事では病院以外の転職について紹介しています。
まとめ
看護師がブラックな病院からホワイトな病院に転職するための職場選びのポイントについてご紹介しました。
実際に転職活動を開始する時には、複数の候補を挙げて客観的な視点で希望条件に合う職場を選定していく作業が必要です。
忙しくて転職活動になかなか時間がかけられない方には、転職サイトの利用もおすすめです。
この記事は以上になります。最後までお読みいただきありがとうございました。
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